Ryzen 3 2200G
親族の依頼で2017年夏から半年でPCを3台組み、2018年冬に当方のPCが壊れ最後を締めました。当時覇権を握った「Ryzen3」で構成。下調べで「Ryzen」に「GPU」が内蔵された物は無いと書かれており安心して名グラボ「1050Ti」と組み合わせる。半年後、当方のPCを組む頃に「Ryzen 3 2200G」が発売。高性能な「CPU」が1万円で購入できると話題となり試すことに致しました。
二重のミス
PCが突然壊れ当時スマホを持って無く下調べする事が出来ず。「GPU」非搭載は半年前の話で、型番「G」は「GPU」の意味とは知らず「1050Ti」も同時購入し失敗。質問サイトで「CPU」内蔵の「GPU」を切り「1050Ti」を使用する事は可能か?不具合は出ないか?聞くと、「1050Ti」のパフォーマンスが最大限発揮されるのは「Ryzen5(6コア)」以上で、「Ryzen3(4コア)」では若干遅くなるとのこと。これが長期にわたる悩みでした。「Ryzen 3 2200G」はグラボ非搭載のPCならコスパ最高ですが、用途に合いません。
CPU使用率が高い
7年使用した「i7-2700K」と比べ、早急に組み立てた「Ryzen 3 2200G」では一眼レフとミラーレスの現像が遅くなり苦痛を感じます。「SDHC 32GB」限界まで撮影すると1,420枚程撮れますが、現像作業に2時間要します。「CPU使用率」を見ると現像は「80%弱」。BD-Rへのバックアップは「100%」使用します。
買いそびれた Ryzen 7 2700X
2018年「価格.comプロダクトアワード」で「金」を受賞した「Ryzen 7 2700X BOX」に憧れていました。満足度「4.87(59人)」、クチコミ「1155件」と圧倒的な評価の良さ。新型コロナの給付金10万円で購入予定も寸前に23,480円から27,980円へ値上げ。給付金目当ての値上げが横行しており少し様子を見る事に。コロナの影響で半導体の価格が高騰し57,800円。何故直ぐに買わなかったと1年後悔する事に。
限定版 未使用品が19,800円と激安
「自由雲台」を「3ウェイ雲台」に買い換えようとAmazonへアクセスすると偶然「AMD Ryzen 7 2700X with Wraith Prism cooler 」の” 開封未使用品 ”が19,800円で出品されているのを発見。新品の覧には無く中古扱いになるんですね。見落としがちです。このLEDクーラ「Wraith Prism cooler」が付く限定版が憧れでした。安すぎるので中国の名簿収集業者か調べ安全でしたので即決。
スペック比較
ここ10年で愛用した「CPU」を表にしましたが、カタログスペックが「i7-2700K」と「Ryzen 3 2200G」で微差なのが意外。実測値では結構差が出ると思われます。
周波数/最大 | コア数 | 二次 | 三次 | TDP | GPU | |
i7-2700K | 3.5GHz/3.9GHz | 4コア(8スレ) | - | 8MB | 95W | - |
Ryzen 3 2200G | 3.5GHz/3.7GHz | 4コア(4スレ) | 2MB | 4MB | 65W | ○ |
Ryzen 7 2700X | 3.7GHz/4.3GHz | 8コア(16スレ) | 4MB | 16MB | 105W | - |
□ AMD CPU Ryzen 7 2700X with Wraith Prism cooler
開封未使用品
海外では空箱が送られる詐欺があり、証明するには開封動画を撮る必要があるとのこと。安すぎ怖いので、初めて動画撮影をしながら開封しました。片手でハサミを使い開封するのが難しく、下手したら商品を傷付けます。三脚で固定しないと無理ですね。「CPU」が逆さに入れられ見栄えが悪い。この店は” レンタルDVDを返却するときに円盤の方向を整えて返す ”的な気遣いが出来てないところがチラホラ見受けられます。
本物
中身は本物です。安心致しました。
未使用品なのに使用感有り
開封未使用品。” 動作チェック済み ”という扱いですが、「CPU」に1.5cm程の傷が付いており、基板の周囲に古い「グリス」が付いていたので綿棒で取り除きました。使用感があり新品とは思えません。” 中古品でも新品を動作チェックしましたと言えば騙せます ”よね。
ピンは問題なし
ピンは全て正常。写真を見ると裏側の縁にも「グリス」が付いており、未使用品扱いなので綺麗に掃除して欲しかったところ。不安になり検索し調べると” 内側にグリスが入り込むと燃える ”と書かれており後日やり直すことに。
限定CPUクーラは完全新品
ファンやヒートシンクのホコリを全て取り除く事は不可能なので「限定CPUクーラ」は完全新品です。暑さのせいか、取り出すときに容器に触れたのか、「グリス」が2mm程流れ出ています。これぐらいなら塗り直す必要は無いかな?” 何が未使用品かは書かれていません ”ので、「限定CPUクーラ」のみ新品でしたら嫌ですね。
□ 交換
リテンションキット
買換時に古いパーツを売却することを考え箱と付属品は全て保管しています。「Ryzen 3 2200G」の「CPUクーラ」は4隅を大きなネジで固定するタイプでしたが、今回の「限定CPUクーラ」はネジが無く金具を引っ掛けるタイプとなり変換パーツで台座を作ります。「CPU」の箱を見ると同封されておらず「マザーボード」の付属品となります。「マザーボード」の箱に1個入っていますが、もう1個が見当たりません。記憶を辿ると、昨年大掃除で部屋に落ちていたのをゴミと勘違いし捨てました。
捨てる人が多い
検索すると「梱包材」と勘違いし捨てる人が多いようです。事実新品では「マザーボード」背面の鉄板が動かないように固定してあり、取り除いた後は使用せず「梱包材」に見えます。「リテールクーラ」の場合は質素なので使用しないが、今回は「限定CPUクーラ」で市販品と同様の作りのせいか。同時期に4台組み近隣に住む弟が同じ構成なのを思い出し譲って貰いました。
もし捨てた場合は「アイネックス リテンションキットAM4用 BM-AM4A 」を購入しましょう。
《注意》
方向が決まっており正確に置かないと入りません。「▲」マークを目印に合わせましょう。浮いていたり無理にレバーを倒すとピンが折れるので注意。
取付が難しいタイプ
金具を引っ掛けるタイプは硬く難しいので嫌い。1度で成功させないと「グリス」がはみ出てしまい「CPU」を痛め効果も低下。「i7-2700K」の時はマイナスドライバで押し込むのに1時間要しました。弟のPC「Ryzen 3 1300X」を組んだ時はネジタイプでしたが、裏側に空間があるため鉄板が外れてしまい失敗。綿棒で綺麗に拭き取り夜間に車で「PCデポ」まで「グリス」を買いに行きました。裏側にタオルを置き鉄板を持ち上げることを学ぶ。
LEDを点灯させるため「USBケーブル」と「RGBピンヘッダ」のどちらかを選択。両方接続すると動かなくなるとのこと。当方は「USB」を選択。ファンの電源ケーブルを挿しましたが「BIOS」画面でエラー。「マザーボード」の取扱説明書を読むと「CPU_FAN」と縦並びの「CPU_OPT」に挿していました。
動作確認
レインボウに光るLEDが想像より綺麗です
□ 測定
温度(Ryzen 3 2200G / Ryzen 7 2700X)
PC専門サイトでは無いので、以前より処理速度が向上したかの確認だけします。温度が66度もあり「CPUクーラ」の取り付けに失敗したかと不安になり調べると、「ハイエンドCPU」は65~90度の間が一般的で、90度を越えたら対策を練るとのこと。「Ryzen」の温度測定は専用の「AMD Ryzen Master」しか正確に測れないとの事ですが、インストールするも起動せず。調べると有名な不具合で、「BIOS」の設定を変えインストール後に戻す手順が必要と面倒なので止めました。画像は愛用の「Advanced SystemCare pro 14(有料版)」。
CPU使用率(Ryzen 3 2200G / Ryzen 7 2700X)
全てのアプリを終了させた状態。「Ryzen 3 2200G」は大きな波が出る。
※ 6時間稼働中
平常時「Ryzen 7 2700X」は波が落ち着いており使用率も低い
※ 9時間稼働中
ベンチマーク(Ryzen 3 2200G / Ryzen 7 2700X)
愛用している「PSO2」の「ベンチマーク」。公式サイトを探すも見当たらず。Googleで検索すると「PSO2 NGS」のベンチマークが5月下旬に公開されるため削除したとの事。現在5月25日ですが、いつ公開されるか分からず待てないので、海外版を使用。セキュリティソフトを含む全てのアプリを終了させています。
サービス当初から9年使用しているため過去のデータを覚えており比較しやすい。今回は「設定6」の「フルスクリーン」。旧PC「i7-2700K」の時は「設定5」が限界でしたが、「Ryzen 3 2200G」と「CPU」が若干退化しても「設定6」で快適に遊べる事に驚きました。
「PSO2」はグラボ依存のため余り変わらず。「1050Ti」中々の性能です。
PSO2 NGSは厳しい
テスト終了の22時に「PSO2 NGS」のベンチマークが公開されました。「設定1~6」の項目がありませんので、標準設定で行います。「3139」と厳しい結果。そこで「OCモード」を試しましたが、焼け石に水の「3209」。写真現像とゲーム制作(イラスト描き)目的で構成したPCなのでゲームは厳しいです。
※ 詳細設定はあります
□ レビュー
今では世代遅れですが、当時憧れていた「AMD Ryzen 7 2700X with Wraith Prism cooler 」へ買い換えた理由は、作業効率が悪く結構な時間を損失している為
- 「Ryzen 3 2200G(4コア)」では「1050Ti」に制限が掛かる
- 写真の現像作業に2時間要する(コア数に不満)
- 「ひぐらし業」の感想まとめで自動改行が入るごとにフリーズする
- 未使用品が過去最安値、相場の「66%引」で出品されていたから
今回「ワジュンPC」様で購入。” 開封未使用品、動作チェック済み ”は、本当に未使用か中古品か判断が付かず困ります。以下のように商品の扱いが雑ですね。
- 商品が逆に入っている
- 「CPU」表面に1.5cm程の線
- 古い「シリコングリス」が付いている
→内側のピン3本が繋がり危険な状態でした
写真現像で「CPU使用率」を見ると「Ryzen 3 2200G」は「平均80%弱」でしたが、「Ryzen 7 2700X」は平均「55%弱」と想像より低下せず。現像速度も体感では大差ありません。写真用HDDには東芝のNAS対応「MN04ACA400 」を使用しており高速です。これ以上は大容量「SSD」を使用しない限り無理ですね。
「CPU使用率」は波が荒く頻繁に100%到達した「Ryzen 3 2200G」に比べ、今のところ100%到達は無く波が低く安定。欠点は電力消費と発熱量。快適で不満は無く10年戦える「CPU」です。七色に変化するLEDを見ると綺麗で心が安らぎます。
(記載:2021年5月26日)
□ CPUにシリコングリスの塗り方
店側のミスでシリコングリス塗り直し
” 開封未使用品 ”の「CPU」を取り付けた後、開封時に撮影した写真を見ると内側に店員が動作チェックで使用した「シリコングリス」が付いているのを発見。慌てて取り外し確認すると” ピン3本が繋がり危険な状態 ”。「リテール品クーラ」は完全新品なので、元から付いている「グリス」が駄目になり車で「PCデポ」へ向かいました。3年前に組んだ弟のPCと同じ展開ですね。「PCデポ」は相場の2倍なので高く千円余計な出費となり酷い。
古いシリコングリスを完全に取り除く
「ウェットティッシュ」の成分を確認すると「エタノール」「防腐剤」「除菌剤」が入っており壊す恐れがあるので断念。「ビニール手袋」をし「綿棒」で時間を掛け丁寧に取り除き、カスは掃除機で吸い取りました。ピン側は折らないよう先の尖った「メイクアップ用綿棒」で神経質に取り除きました。
マスキングテープを貼る
最近の流行を調べました。最初に「マスキングテープ」で5mm囲む。
ヘラで平らにする
以前は「ビニール手袋」をし指で広げるのが流行りましたが、今は「ヘラ」で行うとの事
マスキングテープを丁寧に剥がす
丁寧に剥がします。取り付けも上手くいきました。付属の「グリス」と比べ「-7度」と上々
(追記:2021年5月28日)